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三春滝桜 現地見学会に参加しました。(2019年2月17日)
晴れ間が覗く天気の中、三春町の滝桜現地見学会に参加してきました。
現在は、国指定の天然記念物「三春滝桜」の保護、育成の為に作業を行っています。
樹木医や担当者の方による、滝桜がまた新たな年を迎えられるようにするための修繕作業です。
訪れた多くの参加者たちは、近い距離で普段見ることのできない滝桜に期待を寄せていました。
実際に滝桜の近くに行くと、その大きさに圧巻されます。
補強されている中から覗く枝や樹のたくましさに、滝桜の生命力を感じました。
中へ入ってみると、滝桜の枝や木の樹を間近で見ることができました。
下で見えていた印象とはまったく違い、その太さに滝桜のパワーを感じます。
数名のグループごとに見学をしましたが、登った方々全員が滝桜の力強さの虜になっていました。
滝桜の心臓ともいえる中心部分では、何百年、何千年と生き続ける生命力の根本を見ることが出来ました。
壊れては再生し、また新たな枝や樹となって再生する生命力は、私たちの想像を遙かに超えていました。
どんな災難が起こっても、その生きようとする力で私たちの現在まで、素敵な花を咲かし続けてくれている姿にとても感動しました。
中心から外側に目を向けてみると、いくつもの方向に伸びたきめ細やかな枝を見ることができました。
滝桜の全体を覆い隠すように囲っている枝の数々はとても繊細で、まだ花は咲いていませんがその複雑に伸びきった姿は、とても美しかったです。
補強された足場を進み滝桜の頂上ともいえる場所へと登ると、その場所からはあたり一面見わたせる景色が広がっていました。
滝桜がいつも眺めている景色を一緒に眺められる経験はとても貴重なものでした。
この場所から毎年訪れた人たちを見守ってくれているのです。
今回は、普段は見ることのできない滝桜が辿ってきた歴史を肌で感じることが出来ました。
今まで見ていた滝桜ですが、また違った想いで見ることができるようになり、なによりも滝桜の息使いが聞こえてくるほど近くで観察させていただいたのが、とても貴重な経験でした。
また今年も素敵な桜を訪れた人たちに見せてくれることでしょう。
開花がより楽しみです。
〇三春滝桜
<福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内>
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